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新築インスペクションをするか迷っている方へ

新築インスペクションを行なうかどうか迷うところですよね。

費用も安くないですし、新築なんだから大丈夫でしょ。と思う方も多いでしょう。

私も不安を煽るつもりはありませんが、この記事を読んでいただき不要だと思えば不要だと思います。

 

まず、一番お伝えしたいのは、入居後に不備が見つかると人は不安になるということです。

例えば、入居後に建具の開け閉めに引っ掛かりがあるとか、

サッシのビスが抜けていたとかです。

気になることが新たに見つかると不信になります。そして、思い起こせば、現場は工期が遅れてバタバタと造っていたという節があったり、今まで工務店に言ったことができていなかったりということが頭を巡るわけです。

工務店との関係があまりうまくいっていない場合は特にです。

目に見えるところにこんな単純ミスがあるのに目に見えないところは大丈夫なのか?

と不安になる声もお聞きします。

 

よって、新築インスペクションを迷われている方は、生活されてから多少の不備が出てきても工務店を許せる。工務店を信頼している。職人さんにもミスはあるからね。と思える人であれば新築インスペクションは不要だと思います。

 

次に、新築インスペクションではどのような指摘があるのか見ていきましょう。

新築インスペクションの指摘事項は、大きく3つに分類されると考えています。

1つ目は、指摘後「修繕をしてもすっきりと解決することが難しい指摘事項」です。

こちらは、全体の指摘事項の約1%存在しています。

主な指摘としては、基礎のひび割れや規定値を超える建物の傾斜、屋根裏の雨染みなどが主となります。

これらは、修繕しにくいことも多く、修繕したとしても根本的な解決ができないことが多いのが現状です。

例えば、基礎に規定値を超えるひび割れがあった場合、ひび割れの補修をおこなったとしても根本的に解決したと言えないからです。

 

 

2つ目は、「検査員としても何だかよく分らない指摘事項」です。

例えば、サーモグラフィをして熱が伝わっていることころがあるのですが、壁に穴を空けてみないと分からないとか、シーリングしていないけど奥ではやっているのか、やっていないのかなどです。

このように職人さんの言い分も聞いてみないと分からいという指摘も存在します。

このような指摘は全体の1割を占めるイメージです。

 

 

3つ目は、ケアレスミスやチェック不足によって発生する指摘です。

「修繕をすれば解決する指摘事項」

こちらは指摘の9割を占めるイメージです。

修繕さえすれば解決する事項ですね。

この種の指摘事項においては「ビスが抜けている」「配管の固定金物が少ない」「断熱材が抜けている」などといった現場監督のチェック不足による事項となります。

床下と小屋裏を含めたインスペクションをおこなった場合、細かい指摘事項は少ない物件で5以下、多い物件で15以上になります。

私のインスペクションにおいては、指摘事項が2~3しかないというような物件はほとんどありません。特に床下の指摘が一番多いです。

 

床下については、工務店にバラつきがあります。

竣工時に床下に入り掃除をする工務店と床下を掃除をしない工務店があります。

床下の掃除をしない工務店は、断熱材のくずが落ちていたり、配管を抜いた断熱材がそのまま落ちていたり、ひどいものがあります。

 

 

それだけ、新築住宅におけるケアレスミスやチェックミスが多いということです。

3つ目の指摘事項については、ほとんどの建設会社は快く直してくれるものです。。

指摘内容を直すにはかなりの費用が掛かり、日数を要すると考える方もいるかもしれませんが、大抵の修繕工事は1人か2人の職人さんが1日もしくは半日あれば十分直ってしまうような内容がほとんどです。

修繕に要する建材の費用も大きく掛かるような話ではありません。

数千万円もする家なのに、職人2人分程度の手も入れてくれない建設会社がいたとしたら、どれだけ余裕がないのかと思ってしまいます。

建設会社も手直し工事費ぐらい見込んで工事費を決めています。

建材に傷があれば、リペア(化粧直し)するぐらいの費用も見込んでいるものです。

だから、これから新築住宅を手にする人は、気になる部分はすべて指摘をして住宅を引き受けてほしいと思っております。

引越しした後に色々気づいても直してくれるかわかりませんので、竣工時の確認はマストだと思っています。

 

新築インスペクションは、正直、大規模な是正工事が行われるようなことは数少ないです。

ただ、住んでから不安を感じなくないでしょうし、スッキリした気持ちで入居を迎えたいものではないでしょうか。

また、建物は入居したから終わりではありません。むしろ、入居してから劣化と付き合っていくことになります。

だから、新築時にひび割れがあるのかないのかなど、新築時の状態を把握しておく上でも新築インスペクションをしておく価値があると思っています。

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