新築でよくある施工不良や欠陥は?住宅診断の重要性も解説
新築住宅でも、施工不良や隠れた欠陥が見つかるケースは意外と多くあります。見た目には問題がなくても、内部に深刻な不具合が潜んでいるかもしれません。新生活でのトラブルを防ぐためにも、第三者による住宅診断の活用が効果的です。この記事では、新築住宅でよく見られる施工ミスの事例と、住宅診断の重要性について解説します。
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新築でも施工不良や欠陥の可能性はある
完璧に見える新築住宅でも、実際には施工不良や欠陥が見つかることがあります。大手ハウスメーカーであっても、現場での作業ミスや確認不足により、基礎のひび割れや配管の不具合が発生した事例も多いです。購入直後は目立たないことも多く、欠陥に気づかないまま数年が経過し、建物の劣化が進行してしまうケースもあります。
施工不良や欠陥を発見できる住宅診断の重要性
住宅診断(ホームインスペクション)は、新築住宅の施工不良や欠陥を早期に発見できる対策です。住宅の不具合を見逃したままでいると、後の大規模修繕や健康被害につながるおそれがあります。購入前に住宅診断を実施しておけば、将来的なリスクを最小限に抑え、安心して新生活を始めることができます。
新築で起こりやすい施工不良・欠陥の事例
新築住宅であっても、以下のような施工不良や欠陥が見つかる場合があります。
- 基礎のひび割れ
- 屋根の雨漏り
- 床下の水漏れ
- 床下断熱材のずれ
- 配管貫通部の隙間
- 建物の傾き
それぞれの事例を詳しく解説します。
基礎のひび割れ
基礎のひび割れは、構造上の安全性に関わる深刻な欠陥です。乾燥収縮や地盤沈下、施工時のミスなどが原因で発生しやすいと言われています。特に、鉄筋の配置やコンクリートの打設が不適切だと、早期にひび割れ(クラック)が入る可能性があります。基礎の不具合を見逃すと、建物の強度に影響するため、診断による早期発見が重要です。
屋根の雨漏り
屋根からの雨漏りは、新築の施工ミスで起こりやすい事例の1つです。防水シートの重ね方が甘い、屋根材の取り付けが不十分などが主な原因です。雨漏りは木材の腐食やカビの発生につながり、快適な住環境に悪影響を及ぼします。少しずつ濡れていき、気づいたときには劣化が進んでいたというケースも多いため、要注意です。
床下の水漏れ
床下の水漏れは、主に給排水管の接続不良が原因で発生します。また、工事中や完成時の通水検査が不十分だったケースも多いです。目に見えない箇所で進行するため、発見が遅れると、湿気による木材の腐食やシロアリ被害を引き起こすおそれがあります。
床下断熱材のずれ
断熱材のずれや脱落は、施工時の固定が不十分なことが原因です。断熱材が外れていると、外気の影響を受けやすくなり、冷暖房の効きも悪くなります。快適な暮らしを守るためにも、床下断熱材の確認は大切です。
配管貫通部の隙間
壁や床を通る配管の貫通部に隙間があると、外気や湿気、虫などが室内に入り込みやすくなります。また、基礎を貫通する箇所から雨水が侵入し、床下に溜まってしまった住宅もあります。わずかな隙間であっても、防火・防音性能にも影響を及ぼすため、処理部分の入念な確認が必要です。
建物の傾き
新築でも地盤沈下や施工ミスによって、建物が傾くことがあります。室内でボールが自然に転がる、戸の開閉に支障があるといった場合は、施工不良の可能性が高いです。許容範囲を超える建物の傾きは、構造の耐久性低下を招くため、住宅診断による早期確認が大切です。
住宅診断で新築購入時の不安を減らそう
新築住宅でも、施工不良や欠陥が見つかるケースは決して少なくありません。住宅診断を活用すれば、さまざまな問題を早期に発見でき、購入後のトラブルを未然に防げます。特に第三者による専門的な点検は、気づきにくい箇所までチェックしてもらえるため安心です。新築住宅で長く快適に暮らすためにも、住宅診断を前向きに検討しましょう。
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