中古住宅の引き渡しトラブル7選!トラブルを未然に防ぐ方法も紹介
中古住宅の引き渡し時には、設備の故障や雨漏りなど、さまざまなトラブルが発生することがあります。ほとんどの場合、入居後に気づくことが多く、対処に困るケースも少なくありません。トラブルを未然に防ぐには、引き渡し前の「住宅診断」の活用が重要です。この記事では、中古住宅の引き渡しでよくあるトラブル7選と対策方法、住宅診断の重要性を解説します。
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中古住宅の引き渡しでよくあるトラブル7選
中古住宅の引き渡しでは、以下のようなトラブルが起こりやすいため注意が必要です。
- 付帯設備が故障している
- 雨漏りしている
- シロアリの被害が見つかる
- ドアや窓の開閉がスムーズにいかない
- 床の軋みや傾きがある
- 断熱性が低く過ごしにくい
- 腐敗臭がする
それぞれ詳しく解説します。
付帯設備が故障している
中古住宅の引き渡し後、エアコンや給湯器、照明などの付帯設備がすでに故障していることがあります。使用年数が長いと、前の所有者が不具合に気づいていないケースも多いです。契約書に、設備の状態や補償対象期間を記載してもらい、立会い時にも買主自身で動作確認することが重要です。
雨漏りしている
引き渡し後に雨漏りが発覚するケースは珍しくありません。中古住宅は築年数が経過しているため、屋根や外壁の劣化が進んでいることが非常に多いです。雨漏りは放置すると修繕費が高額になりやすいので、事前の住宅診断(ホームインスペクション)で亀裂や雨染みの有無を確認しておくと安心です。
シロアリの被害が見つかる
引き渡し後によく発見されるのが、シロアリの被害です。床下や柱の内部は、購入前の見学では確認しにくく、シロアリ被害を見落としがちです。住宅診断で専門の検査を依頼することで、被害の有無や範囲を事前に把握できます。早期に発見すれば修繕も最小限で済み、大きなトラブルを防げます。
ドアや窓の開閉がスムーズにいかない
中古住宅では、ドアや窓の開閉がうまくいかないトラブルもよく見られます。建物の歪みや、経年による部品の劣化が原因で起こる現象です。引き渡し前に、各部屋のドア・窓を実際に動かして確認しておく必要があります。
床の軋みや傾きがある
引き渡し後に、床の軋みや傾きが気になることがあります。築年数の経過により、床下の土台の劣化や、建物が沈下している場合に起こりやすい現象です。特に床の軋みは、生活の中で気になりやすく、快適さにも大きく影響します。
断熱性が低く過ごしにくい
中古住宅は断熱性能が低い物件が多く、夏は暑く冬は寒いと感じやすいです。特に築年数が古い住宅は、断熱材の不足や建物の劣化が進んでいる場合もあり、入居後に冷暖房の効きが悪いと感じることがあります。断熱性の低さは住み心地を左右するため、購入前に断熱性能や窓の状態を確認することが大切です。
腐敗臭がする
引き渡し後、室内で腐敗臭やカビ臭が気になる場合があります。長期間空き家だった中古住宅では、配管の水切れや湿気による臭いが残りやすいです。事前に内見時の換気や臭いの確認をしっかり行い、必要なら売主に消臭や清掃を依頼すると良いでしょう。
買主にも売主にも役立つ住宅診断の活用法
中古住宅の引き渡しトラブルを防ぐには、住宅診断の実施が非常に有効です。特に屋根裏や床下は、普段目視できない箇所なので、破損や劣化の進み具合を簡単に確認することができません。専門家による住宅診断を隅々まで行えば、買主は安心して購入を決めることができ、売主は隠れた欠陥による責任追及を回避しやすくなります。住宅診断の活用によって、双方が納得した状態で取引を進めやすくなるでしょう。
中古住宅のトラブルは事前の住宅診断で防ごう
中古住宅の引き渡し後に発生しやすいトラブルは、事前の住宅診断で防ぐことが可能です。付帯設備の故障や雨漏り、シロアリ被害などの問題点を確認できるため、取引後のトラブルを大幅に減らせます。買主と売主の双方が納得し、安心して契約を進めるには、引き渡し前の住宅診断を積極的に活用することが重要です。
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